「みかん」とのお別れ

8月11日、我が家の面白い金魚「みかん」が天国に行ってしまいました。
松本から長野に引っ越してきた翌年の夏、「びんずる」の前夜祭の金魚すくいで
私のところに来ることになった「みかん」。
金魚だけど、8年間、立派に家族の一員でした。
友人や、生徒さんに「普通じゃない、人格があるみたい!」と驚かれていた、そして
可愛がっていただいていたみかん。　みんなに愛想を振りまいていました。
面白いと言われていたのは、「水だけ」にしておかないと、生きていられなかったこと。
金魚鉢に、石を敷くことも、水草も、空気でブクブクさせることもNGだった、不思議様。
そして何より、感情を持っているような反応で楽しませてくれることでした。
ずっとずっと元気だっだのに、体を横にして、力なくパクパクするようになった10日。
心配しながら過ごしていましたが、その晩、11日の午前1時15分、天国に行ってしまった。

この時間、私はずっとみかんを見ていたのではありません。寝ていました。
本当は、何か夢を見ていたのです。
突然それまでの夢がパタッと切れて、「みかん」に切り替わったのをしっかり覚えています。
私の方を見ながら「みかん」がパクパク音をたてて、私の意識が向いたことを確認したら、
「みかん」から「みかんがいる金魚鉢」に、（夢に）映るものが変わりました。
みかんがピシャピシャッと水音を立てた途端、横になって、すーっと下に沈み、
そしてそのまま静かに水面まで浮かんで動かなくなりました。
その瞬間、私はハッと夢から覚めて「みかんっ!!」と叫んで飛び起きました。
驚いて起きた夫に「みかんが死んじゃった・・・!!」と伝えて「みかん」を見に行くと、
横になって静かに浮いていました。

金魚なのに・・・。
天国に行ってしまう前に、魂が私のところに来てくれたんだね。
みかん、今まで沢山楽しませてくれて、本当にありがとう。
金魚なのに・・・。
すごくすごく悲しくて、涙が溢れました。
だってみかんは、金魚だけど金魚じゃなかった。

最後に、みかんを可愛がってくれた皆さん、
いつも我が家 or Cozy&Rosyに来るたび、みかんに声をかけて下さっていた皆さん、
ありがとうございました。